交差の記号の、その途中
編み図では一本の記号になる交差も、実際に編むときには、目を外し、位置を入れ替え、針へ戻す手の動きがあります。2024年1月の映像には、三目ずつを交差させる手元と、淡い色の糸でできたなわ模様が残っています。
目の位置が変わると、糸も動く
交差の前後では、同じ目が違う位置に並びます。図ではすっきり描けても、実物には糸の長さや編み地の張りがあります。当時の投稿には、二目の交差に比べて三目の交差ではきつく感じたことを書いていました。
手元に残った、小さな準備
交差させたあとの目は張りが強くなり、そのまま編もうとしてもベラを越えにくくなることがあります。そこで、針をE位置まで出し、あらかじめベラ越しをさせてから編みます。目の位置を入れ替えるだけでなく、次に編める状態へ整えるところまでが、この手元のひと続きの操作です。これは当時の機械と編み地での経験です。糸や設定が違えば、張りの加減も変わります。

靴下の形の中で、なわ編みを続ける
この模様を靴下に入れるときの流れも、作者の説明をもとに残しておきます。60目で二目ゴム編みを編み出し、表2目・裏2目・表6目・裏2目・表3目という並びにします。交差させるのは、その中の表6目です。この15目の単位を4回繰り返して60目にし、8段ごとに三目ずつの左交差を入れます。
足首は模様を入れながら、好みの長さになるまで編みます。かかとでは左側30目を休ませ、右側30目で引き返し編みをします。9目・12目・9目に分かれるところまで編む範囲を狭め、そこから戻していきます。
甲は足のサイズに合わせて、必要な長さまで編みます。左側30目は同じ模様を続け、右側30目は平編みにします。つま先も、かかとと同じ引き返し編みで形を作ります。足首と甲の段数は固定せず、糸とゲージ、好みの長さや足のサイズに合わせて調整します。
編み終えた模様へ戻る
最後に編み地へ目を戻すと、針の上で行っていた目の入れ替えが、縄のような模様として続いています。手元と完成形を行き来できることが、この映像のよいところです。目を動かす理由を、できた形からも確かめられます。
図と実物をつなぐ
交差模様の記事では、六目を三目と三目に分ける形と、四目と二目に分ける考え方を扱いました。この映像は三目ずつの交差の記録です。四目と二目の実物見本として置き換えず、図の読み方を手元につなぐ一つの映像として添えます。
