つくるヒント / 作品の記録

作品の記録 / メリヤスはぎ

糸の色を変えたら、
通り道が見えてきた

赤い糸で、確かめてみる。
理解していく途中の、手元の記録。

淡い色の編み地を赤い糸ではぎ合わせている手元
2023年9月の動画より。

メリヤスはぎが、なかなかうまくいかなかった頃の動画が残っています。2023年9月の投稿です。はぐ糸の色を変えてみたら、ようやく理解できた。そのときの手元を撮っています。

きれいに仕上がった見本というより、わからないところを自分で確かめようとしていた記録です。今見ると、たどたどしいところもあります。それでも、違う色の糸がどこを通っているのかは見やすくて、当時の動画を残しておいてよかったと思います。

同じ色では見えなかったところ

編み地の色とは違う、鮮やかな赤い糸。淡い色の編み地と並ぶと、はぐために通した糸を目で追いやすくなります。

当時の投稿には「何回やってもうまくいかない、、、はぐ糸の色を変えてやっと理解できたw」と書いていました。仕上がりになじませるための色選びとは、少し違います。このときは、何をしているのかを理解したくて、色を変えてみたのでした。

動画の終盤には、自分で「間違っているw」と書き込んだ場面もあります。その文字も、今回の動画に残しました。すべての針の動きが正しいお手本としてではなく、試して、見直して、理解していく途中の映像として見てもらえたらと思います。

約62秒・音声なし。当時の練習の記録です。終盤に本人による間違いの注記があります。

仕上げにも、編むことの理解がある

平に編む靴下は、編み終えたあとにも、とじたり、はぎ合わせたりする仕事が残ります。最初の頃は、その工程が面倒だと思っていました。けれど、十足ほど仕上げる頃には、それほど時間をかけずにできるようになってきました。

手が慣れるだけではなく、メリヤスはぎの仕組みがわかると、棒針編みの見え方も変わってきます。穴があいたところをどう直すか、ゴム編み留めではどうしてそのように糸を通すのか。別々の作業だと思っていたことが、自分の中で少しずつつながってきました。

工程にはそれぞれ意味があって、作り手がこだわるところもある。ただ順番を覚えて進めていたところに、「どうしてこうするんだろう」と考える余地があるのだと思います。

編み方の行間にあること

編み方が書いてあっても、それだけでは伝わりきらないことがあります。手元で何を見ているのか。どうしてその方法を選んだのか。わからなかったとき、どこを変えて試したのか。

そうした行間を補えたら、という思いが、Amibumiを作るきっかけにもなりました。この動画はアプリの操作例ではありませんが、その思いに近い、小さな記録です。

うまくできた日の記録だけでなく、色を変えてようやくわかった日も残しておく。あとから見返すと、その途中にも、伝えられることがある気がします。

糸のつながりを、3Dでも確かめる

「編み機のじかん」の編み解き / Amitokiでは、二枚の編み地をつなぐメリヤスはぎを3Dの模式図で追っています。この記事に残した2023年の練習映像とは別の解説です。実物の張力調整や糸始末の実演は含みません。

メリヤスはぎ|継ぎ目、どこ? 縫う糸が編み目になる【編み解き】 ↗ · 編み解きの動画一覧 →


平に編む靴下 · 元のInstagram投稿