淡い色の靴下には、同じ方向へ交差する縄編みが並んでいます。平に編んだ編み地の中を、少しずつねじれながら縦に伸びていく模様です。仕上げ前の写真でも、その並びがよく見えます。
この模様は、裏2目、表6目、裏2目、表3目を一組にしています。交差させるのは、その中の表6目。3目と3目に分け、8段ごとに左へ交差させます。同じ向きへの交差が続くことで、縄の形になります。
交差のまわりにも、模様がある
表編みだけの地に交差を入れることもできます。けれど、裏目を混ぜると、表目の束とそのまわりの違いが出て、交差がくっきり見えます。裏目を混ぜた立体感も、表目だけの表情も、好みに合わせて選べるところです。
この靴下も、交差する6目だけで模様が完結するわけではありません。両脇の裏2目と、隣に続く表3目まで含めて、一つの並びになっています。交差の記号と一緒に、そのまわりをどう編むかも残しておくと、模様の構成が分かります。
横は2+6+2+3で13目。縦は8段。その一組を横にも縦にも繰り返す、と考えると、広い編み地を小さなまとまりとして扱えます。
六目を、どう分けるか
3目と3目なら、同じ太さの束が絡む、均等な縄編みになります。写真の靴下はこの組み合わせです。一方、同じ6目を4目と2目に分けると、太い束と細い束が絡む模様になり、動きが出ます。
目数を増やしたり、繰り返しの枠を広げたりしなくても、束の配分を変えるだけで表情を変えられます。どちらがよいということではなく、整った並びにするか、太さに差をつけるか。その違いを選ぶところにも、作り手の好みが出ます。
4+2の実物は、まだこのページにはありません。ここでは、束の太さと重なり方を説明する図を添えました。糸のふくらみや締まり方まで図で決めずに、実際に編む機会ができたら、その写真を追加したいと思っています。
同じ模様を、二つの道具に残す
Amibumiでは、一組の模様を作り、それを編む手順と言葉につなげます。Katagamiでは、一組の模様をパーツや編み地の領域に配置し、形の中で繰り返します。束の目数を指定するところは似ていますが、入力後に確かめることが違います。
そのため、操作の説明は二つに分けました。写真の靴下をそのまま再現する一足分のレシピではなく、ここにある模様をもとに、入力と応用の考え方をたどる記事です。
平に編んだ靴下の記録から、その模様をもう少し近くで見る。作品の写真と、入力できる一組の模様を、少しずつつないでいきます。
