今回の二目ゴム編みは、平編み機で一目おきに編み出すところから始まります。そこから目をずらし、二目ずつの並びへ。空いた針に渡り糸を掛け、タッピ返しをする。仕上がった編み地だけを見るとわかりにくい、その途中の手元を残しました。
今回の映像では、ピンクの捨て糸、赤い抜き糸、うぐいす色の本糸を使っています。色が違うので、本糸がどこから始まり、その下で何が編み地を支えているかを追いやすくなっています。文章では工程の順序を、動画では糸と針の動きを見られるようにまとめました。
使っているのは、ブラザー KH230
この動画で使っているのは、ブラザーのKH230という太機です。とてもシンプルな編み機ですが、そのシンプルさが便利で、使いやすいと感じています。
今回も、目を移したり、タッピ返しをしたりする手元の作業を組み合わせて編んでいます。機械が編むところと、手で目を扱うところ。その両方を映像に残しました。
三つの糸を、役割で分ける
ピンクは、最初に編む捨て編みの糸です。そのあとに使う赤は抜き糸。うぐいす色が、作品の編み地になる本糸です。
忘れやすいのが、本糸に替える直前の抜き糸です。捨て編みからすぐ本糸へ進まず、赤い抜き糸で一段編みます。さらに本糸に替えて三段。この「抜き糸の一段」と「本糸の三段」は、分けて数えます。
一目おきから、二目ずつへ
針を一目おきに出して、ピンクの糸で捨て編みをします。抜き糸を一段、本糸を三段編んだら、一目おきに並んでいる目をずらして、二目ずつ並ぶようにします。
ここは、編まれている目だけでなく、その隣に空いている針を見るところでもあります。二目ずつに寄せたあと、その間にある渡り糸を使って、袋編みの部分を作っていきます。

三目目と四目目は、違う操作
空いている三目目には、渡り糸を掛けます。四目目は、タッピ返しをしてから掛けます。空いた二本を同じように扱うのではなく、渡り糸を掛けるところと、タッピ返しをするところがあります。
左右の端も、それぞれ掛けておきます。ここまでが、編み出しの袋編み部分を作る工程です。針先だけでなく、本糸の下に見える赤い抜き糸やピンクの捨て編みまで写っているので、糸の位置関係を見比べられます。

段を編んでから、タッピ返しする
袋編みの部分ができたら、必要な段数を編みます。そのあとで、三目目・四目目をタッピ返ししていきます。二目ずつの表と裏が並び、二目ゴム編みの編み地になっていきます。
タッピ返しは二度登場します。編み出しの袋編み部分を作るときの操作と、必要な段数を編んだあとで二目ゴム編みにする操作です。同じ道具を使っていても、工程の中でどこにいるかを分けると、手元の動きを追いやすくなります。
手元を通して見る
撮影した十八本の映像を、作業の順に並べた解説版です。等速の手元に、糸の役割や針の並びを説明する場面を添えました。目の移動と三目目・四目目の操作は、等速で見たあとに、同じ場面を半分の速さで見返せます。
編み始めの順序を残す
- 一目おきに針を出し、捨て編みをする。
- 抜き糸で一段編む。
- 本糸に替えて三段編む。
- 目をずらして二目ずつ並べる。
- 三目目に渡り糸を掛け、四目目はタッピ返しして掛ける。左右端も掛けておく。
- 袋編み部分ができたら必要な段数を編み、三目目・四目目をタッピ返しする。
完成した編み地の下には、いくつかの小さな工程があります。抜き糸の一段も、目を移すひと手間も、あとから見返せるように。平編み機で二目ゴム編みを編み出す、一つの制作記録です。
