作り方のヒント

ゴム編み止めの前に、表と裏を分けておく

往復ごとに編む針床を切り替える。右側が開くU字の捨て編みを、4段階の図と手元でたどる。

ゴム編み止めの前に、表と裏を分けておくの手元
当時の制作映像から。

編み終えたあとに、わからなくなったこと

一目ゴム編み止めを調べていた頃、説明書や棒針編みの動画を見ても、糸をどう通すのか、なかなかつながらなかったことを投稿に残しています。手順を一つずつ追うことと、その手順が何を作っているかがわかること。その間に少し距離がありました。

先に、二つの側を見えるようにする

ここで大事なのは、ゴム編みの表側と裏側を分けたまま、捨て編みをU字編みで行うことです。全部の目を平編み機側へ移してから捨て編みするのではなく、二つの針床に目を残し、キャリッジの動く方向に合わせて編む側を切り替えます。右側が開いた形にすることで、そのあとにはぐ表と裏の目を分けて扱いやすくします。

往復ごとに、編む側を入れ替える

最初の往復は、左へ動かすときに平編み機側、右へ戻るときにゴム編み機側を編みます。そこで切り替え、次の往復は左へ動かすときにゴム編み機側、右へ戻るときに平編み機側を編みます。

左・右の一往復だけでなく、この二往復をひと組にして繰り返します。②のあとに編む側を切り替え、④のあとも切り替えて①へ戻る。この切り替えによって、右側を閉じずにU字の捨て編みを続けられます。

針床を行き来する糸を、図で追う

矢印はキャリッジが左右に動く向き、色の付いた針列はその移動で編まれる側です。もう片側の目は、その移動では編まずに休ませます。キャリッジが上下へ移動するという意味ではありません。

実際には編む側を切り替える編み機の操作が入ります。図ではまず順序と編み地のつながりを示し、機種ごとのレバー位置や設定までは表していません。

①左へ平編み機側、②右へゴム編み機側、切り替えて③左へゴム編み機側、④右へ平編み機側を編む。右側が開くU字編み
作者の説明を整理した模式図。二往復ごとに①へ戻ります。機種別の操作設定は省略しています。

メリヤスはぎとつながった瞬間

二日後の投稿には「実はメリヤスはぎしているだけだった」と書いています。これは、覚えにくかった操作を自分の中で結び直せたときの言葉です。表と裏を分けて眺めることで、糸が通る場所と、できあがる部分を考えやすくなりました。この記事では、その前段階にあるU字の捨て編みを取り上げています。

糸の通り道を、手順の外側から見る

メリヤスはぎを練習した記録でも、はぐ糸の色を変えたことで仕組みを考えやすくなりました。今回のゴム編み止めでも、見やすくするための準備が理解につながっています。捨て編みは最後に外す部分ですが、その間、目を保ち、どこを扱っているかを見せる役目があります。完成品には残らない工程にも、作業中の意味があります。

「編み出し」と「編み終わり」の間

二目ゴム編みの編み出しでは、編み始めの袋編み部分を作りました。こちらは一目ゴム編みを終える記録です。同じゴム編みでも、目の並びも工程も異なるため、そのまま同じ手順として置き換えるものではありません。始まりと終わりを別々に見ながら、どちらにも、あとに続く作業を扱いやすくする準備があることを残しておきたいと思います。

表裏を分ける捨て編みの記録。約40秒・音声なし。投稿当時の字幕を残しています。とじ針で糸を通す手順は、この動画には含めていません。

糸の通り道を、編み解く

「編み機のじかん」の編み解き / Amitokiでは、一目ゴム編みどめと二目ゴム編みどめを、それぞれの目の配置に沿って3Dの模式図で説明しています。捨て編みの準備と、とじ糸の役割を区別し、端の処理を追います。

一目ゴム編みどめ|糸はどこを通る? 端の1目から3Dで読む ↗

二目ゴム編みどめ|同じ形へつなぐ、次の一針【編み機のじかん】 ↗

二目ゴム編みどめの本編は、両端とも表二目の平に編んだ例です。別の端配置や輪編みの操作、実物の張力・伸縮を再現するものではありません。編み解きの一覧へ →